本データベースについて  
  優れた医薬品の効果を、患者や介護者に説明するためのup-to-dateな資料を薬学人が協力して作ることが重要な課題となっています。本知識集は共立薬科大学(現 慶應義塾大学薬学部)の学生約200名が、各々一薬剤を担当して、一定の書式に従ったデータベースとして作成したものです。平成9年度から開始した本研究では、有用な患者情報聴取の資料として、介護者のための平易な薬物療法データベース 
(DMAHC::Database of medication advice for the health care assistants) 
を作ることを試みています。

 既に、平成9〜10年度、主として母親を対象とした『お母さんのための医薬品情報データベース:母親が知っておきたい小児用薬の知識集』、また、平成11年度は、『高齢者の患者を持つ家族のための医薬品情報データベース』を、平成12年度は、『家族のための大衆薬情報データベース』を作成しました。本編は、これらの中から、重要な医療薬について、新しい情報を加えて、改定したものです。

 近年、処方せん投薬の期間が大幅に変更されるなど、ますます薬剤師の服薬指導が重要になっています。学生時代から可能な限りの多くの薬剤に親しみ、くすりの専門家として育って行ってくれることを願っています。現段階の本データベースは、薬剤師が介護者への説明に使用して、患者情報を得るためのものであり、患者に示す時には必ず薬剤師の説明が必要です。また、出典については学生が始めて手にする医薬品情報として適当と思われた添付文書やインタビューフォームの他、定評のある教科書を用いました。言葉たらずや誤解を招くような言いまわし、あるいは理解不足のための誤りなどがあるかもしれません。今後、数年かけてより良いものにしていく予定です。内容に疑問を持たれた場合、誤りを発見された場合は、ご指摘をいただけますよう御願い申し上げます。(FAX  03-5400-2553)

 最後になりましたが、研究費補助をいただいた日本私立学校振興・共済事業団、作成にご協力いただいた共立薬科大学教員および職員の方々、および、薬剤の資料をお送りいただいた製薬会社の皆様に御礼申し上げます。

慶應義塾大学薬学部薬剤学講座 教授 中島恵美